カモミールの効果とは?|やさしい香りに包まれる、心と身体のひととき
- 道敬 大塚
- 8月5日
- 読了時間: 4分

はじめに:香りに癒される、という贈りもの
カモミールという名前を聞いたことがある方は多いと思います。ハーブティー売り場では必ずと言っていいほど見かけるこのハーブは、「癒しの代表格」ともいえる存在です。
特に人気が高いのは、カモミールティー。ふんわりと広がるりんごのような甘い香りは、心をそっとほぐしてくれます。
この記事では、そんなカモミールの基本情報や、暮らしに取り入れるメリット、やさしく日常に溶け込ませる方法などを、ていねいにご紹介します。
カモミールってどんな植物?
カモミールは、ヨーロッパを原産とするキク科の植物で、細かい分類としては大きく2種類に分かれます。
① ジャーマンカモミール(Chamomilla recutita)
一年草で、ハーブティーやアロマに多く使われる
甘く、やさしいりんごのような香り
小さな白い花が特徴
② ローマンカモミール(Chamaemelum nobile)
多年草で、やや苦味と香りが強め
アロマオイルや入浴剤などに使われることが多い
日本で「カモミールティー」として販売されているものの多くは、ジャーマンカモミールです。乾燥させた花をお湯で抽出することで、やさしい甘みと香りが広がるお茶になります。
カモミールの香りと、伝統的な利用法
カモミールは古くから「人を癒すハーブ」として知られ、ヨーロッパでは民間療法や家庭のハーブとして長く親しまれてきました。
カモミールに関しては、以下のような目的で用いられることがあります:
眠る前のリラックスタイムに
忙しい日中の気持ちの切り替えに
お腹が落ち着かないときの食後の一杯に
季節の変わり目や寒い日の温かい飲み物として
※これらはあくまで伝統的に語られている利用法であり、効能を保証するものではありません。
カモミールの「効果」とは?(やさしく表現)
ここからは、薬機法に配慮しつつ「暮らしの中での実感」というかたちでカモミールティーを飲み続けることで感じられるかもしれない変化を紹介します。
1. 心が落ち着く「香り」
カモミールの香りは、α-ビサボロールやカマズレンといった成分に由来し、りんごに似たやさしい芳香が特徴です。
この香りが深く鼻から入ることで、心がふっと軽くなるような瞬間が訪れることがあります。
2. 夜のくつろぎ時間に
夜、スマートフォンや仕事で頭がパンパンになってしまう…。そんなときにカモミールティーを飲むと、意識的にゆるむ時間をつくる助けになります。
特に眠る前に飲むことで、「自分をやさしく包み込む時間」が生まれます。
3. 食事のあとに、そっと寄り添う
カモミールティーは食後に飲まれることも多く、ほんのり甘く、口の中がすっきりする印象があります。
胃が重たいと感じるときや、何となく気持ちを切り替えたいときにもぴったり。
飲み方と取り入れ方
カモミールティーは、とても手軽に楽しめます。
ステップ①:ティーバッグを使う
カップにティーバッグを1つ入れ、熱湯を注ぎます。
ふたをして3〜5分蒸らせば完成。
お好みではちみつやミルクを加えても◎
ステップ②:リーフで楽しむ
リーフタイプは、より本格的な香りと風味が楽しめます。ガラスのティーポットでゆっくりと抽出してみましょう。
カモミールの注意点(やさしくお伝え)
自然の植物とはいえ、体質や体調によって合わない場合もあります。
以下の方は、飲用前に医師や専門家に確認するのがおすすめです。
キク科アレルギーの方
妊娠中・授乳中の方
小さなお子さま
安全に、気持ちよく楽しむためにも、自分の体と相談しながら取り入れることが大切です。
カモミールを暮らしに取り入れるアイデア
カモミールの魅力は、飲むだけにとどまりません。
アロマオイルとして香りを部屋に広げる
入浴剤として湯船に浮かべる
ハーブピローに乾燥花を詰めて眠る前の香りづけに
五感のひとつひとつが、植物のやさしさと出会う時間。特に忙しい日々を過ごす人にとって、小さな安心の種になります。
まとめ:カモミールは「やさしさの象徴」
カモミールの効果とは――それは、香りを通じて心が静かに満ちていくような体験かもしれません。
夜に静かに香るカップ
疲れた日の食後のひととき
心がざわつくときの静かな味方
ハーブティーの中でも特にやさしく、日常にそっと寄り添ってくれる存在。
それが、カモミールです。



