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妊娠中にカモミールは飲んでいいの?|やさしく知りたいハーブとの付き合い方

  • 執筆者の写真: 道敬 大塚
    道敬 大塚
  • 8月5日
  • 読了時間: 4分
妊娠中 カモミール画像

はじめに:妊娠中の“ちょっとした不調”に寄り添うものを探して

妊娠期間は、体も心も大きく変化していく特別な時期。「薬には頼りたくないけれど、何か自然なもので気分を整えたい」そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

そこで注目されるのが、ハーブティー。なかでも「カモミールティー」は香りがやさしく、リラックスを促すお茶として知られています。

ですが、妊娠中に飲んでも大丈夫なのか?という疑問を持つ方もいるはず。

この記事では、妊娠中におけるカモミールの基本情報と、安全に楽しむための注意点をやさしく解説していきます。

カモミールとは?|やさしい香りが特徴のハーブ

まずはカモミールの基本をおさらいしましょう。

カモミールはキク科の植物で、乾燥させた花をお湯に浸すことで、甘くやわらかな香りのハーブティーになります。

りんごのような優しい香りと、ほんのりとした甘みが特徴です。

日本で流通しているのは主に「ジャーマンカモミール」。「ローマンカモミール」もありますが、香りが強く用途が異なります。

妊娠中にカモミールティーを飲んでも大丈夫?

一般的な見解

カモミールティーは自然由来で身体にやさしそうですが、妊娠中においては慎重な対応がすすめられています。

その理由としては、以下のような点があります。

① キク科アレルギーの可能性

カモミールはキク科の植物のため、キク科アレルギーのある方は避ける必要があります。

妊娠中は体質が変化しやすく、これまで大丈夫だった人でも新たに反応が出ることがあります。

② 子宮への影響がある可能性(伝統的な見解)

ヨーロッパの一部ハーブ辞典や伝統的な文献には、**「子宮への刺激作用がある可能性」**という記述があるため、妊娠初期〜中期には慎重を期す立場がとられることがあります。

これはあくまで伝統的な情報に基づいた見解であり、科学的に明確なデータがあるわけではありませんが、**「念のため避けておいた方が安心」**という考えが一般的です。

医師に相談することが第一

妊娠中にハーブを取り入れる場合、自己判断せず、必ず医師や助産師に相談することが大切です。

同じ「妊婦さん」でも体調や状態はさまざまですし、周囲の体験談だけで判断するのは避けたいところです。

特に以下のような場合は、注意が必要です:

  • 切迫流産や早産のリスクがあると言われている方

  • お腹の張りが頻繁に起きる方

  • 体調の変化が激しい方

「どうしても飲みたい」と思ったときの工夫

それでも、「夜にリラックスしたくて飲みたくなる…」という気持ちが湧いてくることもあるでしょう。

そんなときは、以下のような方法を考えてみてください。

① 香りだけを楽しむ

  • カモミールの香りは深く吸い込むだけで、ふっと力が抜けるような心地よさがあります。

  • アロマディフューザーやサシェなどで香りを取り入れるだけでも、十分な癒しになります。

② ハーブブレンドティーで代用する

  • ノンカフェインで妊娠中でも比較的安心とされているハーブ(例:ルイボス、ローズヒップなど)に、カモミールが少量ブレンドされたお茶を選ぶ。

  • 少量から始め、香りや体調を確かめながら慎重に。

※必ず「妊娠中でもOK」と明記されている商品を選び、専門家の確認を得てください。

妊娠中におすすめされる他のハーブ

カモミールを避けた方がよい状況であっても、妊婦さんが取り入れやすいと言われているノンカフェインハーブもいくつかあります。

例として、以下のハーブがあります:

  • ルイボス:南アフリカ原産のハーブで、癖が少なく飲みやすい

  • ネトル(イラクサ):ミネラルが豊富で鉄分補給を意識する方に人気

  • ラズベリーリーフ:妊娠後期によく使われるが、初期は避けるケースあり

これらもすべて、医師の許可のもとで取り入れることが前提です。

カモミールと向き合う“心のあり方”

妊娠中にカモミールティーが飲めないと知って、がっかりする方もいるかもしれません。

ですが、カモミールのやさしさは「飲むこと」だけで体験できるものではありません。

香りにふれる名前を口に出すカモミールの花を育ててみる

そうしたふれあいも、「赤ちゃんと過ごす静かな時間を楽しむ準備」となるはずです。

まとめ|妊娠中は、安心第一で

カモミールは、世界中で愛されてきたやさしいハーブです。しかし妊娠中においては、体の変化に対してとても敏感な時期であることから、慎重に扱うべきハーブでもあります。

  • キク科アレルギーの有無を確認する

  • 体調や妊娠の時期によっては避けた方がよい

  • 医師・助産師への相談を第一にする

  • 飲む代わりに香りで楽しむという方法もある

不安を抱えるよりも、**「今の自分にとって何が安心か」**を大切にしながら、赤ちゃんとともに、やさしい時間を過ごしていきましょう。

 
 
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