授乳中のわたしへ――高麗人参ハーブティーと向き合うやさしい時間
- 道敬 大塚
- 7月21日
- 読了時間: 4分

授乳中の生活は、赤ちゃんとのかけがえのない時間であると同時に、ママの体と心にも大きなエネルギーが必要な時期。「ゆっくりごはんを食べる時間もない」「眠りが浅くてぼーっとする」――そんな日常のなかで、一杯のお茶がくれる安らぎは、思っている以上に深いものです。
この記事では、高麗人参ハーブティーを「授乳中のセルフケア」の視点からご紹介。薬機法に配慮しつつ、安全性への注意点や専門家への相談のすすめも含めてお届けします。
授乳期は、赤ちゃんとわたしを同時に育てている時間
授乳中は、自分の食べたもの・飲んだものが母乳を通して赤ちゃんにも関係してくるため、「これを口にして大丈夫かな?」と迷うシーンが多くなりますよね。
カフェインは避けたい
甘いものに頼りすぎたくない
でも、リラックスできる何かが欲しい
そんなときに候補のひとつとして挙がるのがハーブティーです。そして、その中でも注目されるのが、高麗人参をブレンドしたもの。
ただし、ここで大切なのは「なんとなく体に良さそう」ではなく、授乳中だからこそ“安心”と“納得”を持って選ぶことです。
高麗人参とは? ― 根っこのハーブの魅力
高麗人参は、朝鮮半島や中国、ロシアなどの寒冷地に古くから自生してきた多年草。漢方などの伝統医学でも用いられてきましたが、日本では主に健康食品として流通しています。
特徴は:
根を乾燥させたものをお茶にしたり粉末にして用いたりする
深みのある苦味と土のような香り
ノンカフェインであることから、夜にも飲みやすい
ハーブティーとしての高麗人参は、単体で使われることもありますが、多くはルイボスやカモミール、ジンジャーなど他のハーブとブレンドされています。
授乳中に高麗人参を飲んでも大丈夫?
ここが最も気になるポイントかと思います。
🔸 一般的な見解としては:
高麗人参は「食品」に分類されており、明確な摂取制限は設けられていません。
ただし、成分が強めであるため、大量摂取や長期連用は避けた方がよいとする意見もあります。
体質や体調、授乳中のホルモンバランスにより個人差が大きいため、「人による」とされることが多いのが実情です。
✅ 専門家の監修を受けることをおすすめします
授乳中は個々の体調や赤ちゃんの発達状況により異なるため、高麗人参を含むハーブティーの飲用については、医師・助産師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
特に以下のケースに該当する方は、慎重な判断が必要です:
産後まもない方(1ヶ月以内)
母乳育児が安定していない
既往歴がある、または体質に不安がある
赤ちゃんにアレルギーの可能性がある
「飲まない」という選択も正解。
大切なのは「納得して選ぶこと」
授乳中の食事や飲み物は、“安全”を軸にしつつも、自分自身が「心地よく選べるかどうか」も大切な要素です。
高麗人参が気になる方は、
自分に合うかどうか少量から試してみる
ノンカフェインのほかのハーブとのブレンドを選ぶ
様子を見ながら、体の声を聴くように飲んでみる
といった方法で、慎重に“試してみる”という姿勢が望ましいでしょう。
高麗人参×ブレンドのおすすめ(授乳ママ向け)
ブレンド例 | 飲み口 | おすすめポイント |
高麗人参×ルイボス | まろやかで飲みやすい | ノンカフェイン。鉄分も含まれ、産後ママにも人気 |
高麗人参×ジンジャー | スパイシーで温かい風味 | 体が冷えやすいときにおすすめ(※個人差あり) |
高麗人参×カモミール | 穏やかで柔らかい香り | 夜のリラックスタイムに |
高麗人参×レモングラス | 爽やかな後味 | 食後やリフレッシュしたいときに最適 |
「飲むこと」より、「整う時間」をつくること
ハーブティーは、その効能よりも、「飲むという行為そのもの」が心身にとって大切な時間です。
お湯を沸かす
カップに注ぐ
湯気を眺めながら香りを感じる
たったそれだけで、「赤ちゃんのための毎日」から「自分と向き合うひととき」へと切り替えることができます。
実際の声(※個人の感想です)
「高麗人参は強いかなと思っていたけど、ルイボスとブレンドされたお茶は飲みやすく、落ち着いた時間にちょうど良かった」
「母乳への影響が気になったので、助産師さんに相談してから飲み始めました。無理せず、自分に合ったペースが大事だなと実感しています」
「“高麗人参だから飲まなきゃ”ではなく、“飲みたくなったときに少しだけ”。そのくらいがちょうど良かったです」
まとめ
授乳中のママにとって、「わたしの時間」は本当に貴重。そんな中で、高麗人参ハーブティーという選択肢は、「整える」「立ち止まる」「切り替える」ための小さな習慣になるかもしれません。
ただし、授乳中であるからこそ、「合う・合わない」の判断は、専門家の知見も含めて慎重に。赤ちゃんと、そして自分自身のために、納得して選べる毎日でありますように。
※本記事は医療的な判断を行うものではありません。授乳中の飲用に関しては、必ず医師・助産師・薬剤師などの専門家にご相談ください。



