自分をととのえる、ハーブティーのある暮らし〜心とからだに、やさしい一杯を〜
- 道敬 大塚
- 8月18日
- 読了時間: 3分

朝の目覚めがつらいとき、仕事や家事で余裕がなくなっているとき、何気ない不安や焦りを感じたとき。そんな瞬間に、自分をそっと見つめ直す“ひととき”があると、少し心が軽くなります。
その時間を、もっとやさしく、豊かにするもののひとつが「ハーブティー」です。
自然の恵みから生まれたハーブティーは、ただの飲みものではありません。香りや味わい、色、温度。そのすべてが、今の自分に静かに語りかけ、こころとからだを“ととのえる”やさしい存在なのです。
自分をととのえるって、どういうこと?
「ととのえる」という言葉には、整頓する・調整する・調和を取る…など、さまざまな意味があります。でも私たちが日々目指しているのは、「完璧に整った自分」ではなく、「今の自分に優しく寄り添う状態」ではないでしょうか。
疲れているなら、休む。イライラしているなら、深呼吸する。眠れない夜は、無理に寝ようとせず、静かに過ごす。
そういった“自分との対話”を積み重ねていくことで、少しずつ自分らしいリズムが戻ってくる。ハーブティーは、そんな暮らしのリズムを後押ししてくれる存在です。
自分に合ったハーブティーの選び方
ハーブティーとひと口にいっても、その種類は本当にさまざま。味や香りの好みはもちろん、いまの気分や体調によって選び方も変わります。以下は、目的別のおすすめハーブです。
◯ 朝、シャキッと目覚めたいときに
レモングラス
ペパーミント
ローズマリー
すっきりとした香りで、気分をリフレッシュさせてくれるハーブ。体も心も「今日を始めるぞ」とスイッチが入ります。
◯ 仕事や家事の合間にホッと一息
カモミール
レモンバーム
ハイビスカス
優しい香りと味わいで、緊張した神経をゆるめてくれます。ティータイムの定番に。
◯ 夜、静かな眠りを迎える準備に
ラベンダー
パッションフラワー
ヴァレリアンルート
深い呼吸を促し、気持ちを落ち着けてくれるハーブ。ゆったりとした時間を過ごす手助けに。
ハーブティーを“暮らしの習慣”にするコツ
「ハーブティー=特別なときに飲むもの」というイメージがあるかもしれませんが、実はもっと日常に寄り添える存在です。
以下は、毎日の暮らしにハーブティーを自然に取り入れるアイデアです。
1. 起きたら白湯+ハーブティー
朝の体に優しく火を入れるように。レモンバームやペパーミントを1杯、呼吸とともにゆっくり味わってみてください。
2. 食後の一杯で、心も胃腸も休ませる
食べ過ぎた日やお腹が張るときは、フェンネルやジンジャーのハーブティーを。身体の内側から整えてくれます。
3. 夜のスマホ時間の代わりに「ティー時間」
ラベンダーの香りに包まれて、温かなハーブティーを飲むと、不思議と心が緩んでいきます。日記を書いたり、静かに音楽を聴く時間にもぴったり。
自分の“内側”に、静かに耳を澄ませる時間
現代は、目まぐるしい情報と選択に囲まれています。そんななかで自分の“今の感覚”を受け止め、手当てすることは、ほんとうに大切です。
ハーブティーは、決して「すべてを解決してくれる魔法の飲み物」ではありません。
でも、カップを手に取り、香りをかぎ、ゆっくりと飲むその一連の動作が、今の自分を“観てあげる”行為になります。そうして少しずつ、自分をととのえる力が、自分の中にあることに気づいていくでしょう。
最後に|あなたの「ととのえる一杯」を見つけてみませんか?
その日の気分や体調に合わせて、ハーブティーを選ぶ。お気に入りのカップで、お湯を注いで、ほっと息をつく。そんな、たった5分の“わたし時間”が、きっと心とからだを整えてくれます。
自分を大切にすることは、誰かを思いやることにもつながります。今日という一日を、ハーブティーとともに、やさしくスタートしてみてください。



