薬膳茶の作り方|初心者でも簡単!体調別レシピと基本の淹れ方
- 道敬 大塚
- 9月22日
- 読了時間: 7分

「薬膳茶を作ってみたいけど、どうやって作るの?」「難しい材料が必要?」そんな疑問をお持ちではありませんか?実は、薬膳茶は身近な食材を使って自宅で簡単に作ることができます。この記事では、薬膳茶の基本的な作り方から、体調や季節に合わせたレシピまで、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。
薬膳茶とは?基本を理解しよう
薬膳茶の定義と特徴
薬膳茶とは、中医学の考え方に基づいて、体調や体質、季節に合わせて食材を組み合わせて作るお茶のことです。普通のお茶と違い、「今の自分に必要な食材」を意識して選ぶのが特徴です。
薬膳茶の基本概念:
体調や体質に合わせて食材を選ぶ
季節や環境要因も考慮する
身近な食材で作ることができる
日常的に飲み続けることで体のバランスを整える
美味しく飲めることも大切
薬膳茶で使われる代表的な食材
薬膳茶には、スーパーや健康食品店で手に入る身近な食材が使われます。特別な漢方薬は必要ありません。
よく使われる薬膳食材:
ナツメ(大棗):甘みがあり、気を補うとされる
クコの実(枸杞子):目や肝に良いとされる小さな赤い実
生姜:体を温め、巡りを良くする
陳皮(みかんの皮):気の巡りを促す
ハスの実:心を落ち着かせるとされる
黒豆:腎を補うとされる
菊花:目の疲れに良いとされる
ローズヒップ:ビタミンCが豊富
薬膳茶作りの基本ルール
基本の作り方(煮出し法)
最も一般的で失敗しにくい方法です。食材の成分をしっかりと抽出できます。
必要な道具:
やかんまたは鍋
茶こし
ティーカップ
基本手順:
水500mlに対して食材10-15gを目安にする
水から食材を入れて火にかける
沸騰したら弱火で10-15分煮出す
茶こしでこして完成
ポイント:
強火で煮すぎると苦みが出るので弱火で
煮出し時間は食材によって調整
保温ポットに入れれば一日中飲める
お手軽な作り方(お湯注ぎ法)
忙しい時や少量作りたい時におすすめの方法です。
基本手順:
ティーポットまたはマグカップに食材を入れる
熱湯を注ぎ、5-10分蒸らす
茶こしでこして飲む
向いている食材:
菊花
ローズヒップ
陳皮(細かくしたもの)
薄切りの生姜
体調別薬膳茶レシピ集
冷え性改善|温活薬膳茶
体の内側から温めたい時におすすめのレシピです。
材料(500ml分):
生姜(スライス):3-4枚
ナツメ:3個
陳皮:小さじ1
黒糖:お好みで
作り方:
ナツメは種を取り除き、半分に切る
全ての材料を水に入れ、弱火で15分煮出す
茶こしでこして、温かいうちに飲む
飲み方のコツ:
朝起きた時や、体が冷えた時に
一日2-3回に分けて飲む
残ったものは保温ポットで保存
疲れ目ケア|目すっきり薬膳茶
デスクワークや読書で疲れた目にやさしいレシピです。
材料(500ml分):
菊花:大さじ1
クコの実:大さじ1
ハスの実:5-6粒(なければ省略可)
はちみつ:お好みで
作り方:
ハスの実は事前に30分ほど水に浸しておく
全ての材料を熱湯に入れ、10分蒸らす
茶こしでこして完成
飲み方のコツ:
パソコン作業の合間に
温かいうちに飲むのがおすすめ
夜寝る前に飲んでもOK
ストレス解消|リラックス薬膳茶
心を落ち着かせたい時、リラックスしたい時のレシピです。
材料(500ml分):
ナツメ:4個
ハスの実:6-8粒
陳皮:小さじ1
甘草:ひとつまみ(なければ省略可)
作り方:
ナツメは種を取り除く
ハスの実は軽く潰す
全ての材料を水から15分煮出す
甘みが足りなければはちみつを加える
飲み方のコツ:
夕食後のリラックスタイムに
ゆっくり時間をかけて飲む
温度はぬるめでも美味しい
美容サポート|潤い薬膳茶
肌の乾燥が気になる時や、内側からの美容ケアにおすすめです。
材料(500ml分):
白きくらげ:5g(乾燥)
ローズヒップ:大さじ1
クコの実:大さじ1
氷砂糖:お好みで
作り方:
白きくらげは水で戻して、石づきを取り除く
白きくらげを先に20分ほど煮る
他の材料を加えて、さらに10分煮出す
茶こしでこして完成
飲み方のコツ:
毎日続けて飲むのがおすすめ
冷やして飲んでも美味しい
白きくらげの食感も楽しめる
季節別薬膳茶の選び方
春の薬膳茶(3-5月)
春は「肝」の季節とされ、気の巡りを良くする食材がおすすめです。
おすすめ食材:
陳皮
薄荷(ミント)
菊花
ジャスミン
春におすすめレシピ: 陳皮とミントのさわやか茶
陳皮:小さじ1
ドライミント:小さじ1
お湯を注いで5分蒸らす
夏の薬膳茶(6-8月)
暑い夏は体の熱を冷まし、潤いを補う食材を選びましょう。
おすすめ食材:
菊花
ハイビスカス
すいかの皮(干したもの)
緑茶
夏におすすめレシピ: 菊花とハイビスカスの冷却茶
菊花:大さじ1
ハイビスカス:小さじ1
水出しで2時間、冷やして飲む
秋の薬膳茶(9-11月)
乾燥しやすい秋は、潤いを補い「肺」を労わる食材がおすすめです。
おすすめ食材:
白きくらげ
梨(乾燥)
百合根
はちみつ
秋におすすめレシピ: 潤い補給茶
白きくらげ:3g
乾燥梨:10g
はちみつ:お好みで
弱火で20分煮出す
冬の薬膳茶(12-2月)
寒い冬は体を温め、「腎」を補う食材で体力をサポートします。
おすすめ食材:
生姜
シナモン
黒豆
ナツメ
冬におすすめレシピ: 温活スパイス茶
生姜スライス:3枚
シナモンスティック:1本
黒糖:お好みで
弱火で15分煮出す
薬膳茶作りの注意点とコツ
安全に楽しむための注意点
体質との相性を確認
初めて飲む食材は少量から始める
体調の変化を注意深く観察する
合わないと感じたらすぐに中止する
妊娠中・授乳中の方へ
生姜やシナモンなど刺激の強い食材は控えめに
心配な場合は専門家に相談
一般的な食材でも念のため確認を
薬を服用中の方へ
医師や薬剤師に相談してから始める
薬との飲み合わせに注意
体調に変化があれば医療機関を受診
美味しく作るコツ
食材の組み合わせ
甘いもの+少し苦いもの=バランスが良い
色合いを考えて見た目も美しく
香りの相性も大切
保存方法
作ったお茶は当日中に飲み切る
乾燥食材は密閉容器で保存
湿気を避けて冷暗所に保管
アレンジ方法
はちみつや黒糖で甘みを調整
レモンを加えて酸味をプラス
冷やして飲んでも美味しい
よくある質問と回答
Q: 薬膳茶はいつ飲むのが良い?
A: 特に決まりはありませんが、以下を参考にしてください:
朝:体を温める系のお茶
食後:消化を助ける系のお茶
夜:リラックス系のお茶
体調不良時:その症状に合ったお茶
Q: 毎日飲んでも大丈夫?
A: 一般的な食材を使った薬膳茶なら、毎日飲んでも問題ありません。ただし:
同じものばかりではなく、バリエーションを持たせる
体調に合わせて調整する
飲みすぎには注意(一日500ml-1L程度)
Q: 子供も飲める?
A: 刺激の少ない食材なら問題ありませんが:
生姜やシナモンなど刺激のあるものは控えめに
はちみつは1歳未満には与えない
薄めに作って様子を見ながら
Q: 市販の薬膳茶との違いは?
A: 手作りの薬膳茶の方が:
自分の体調に合わせて調整できる
新鮮な材料を使える
添加物の心配がない
コストを抑えられる
まとめ:薬膳茶で毎日を豊かに
薬膳茶の作り方は、思っているよりもずっと簡単です。特別な道具や技術は必要なく、身近な食材を使って自分だけのオリジナル薬膳茶を作ることができます。
薬膳茶作りのポイントを再確認:
自分の体調や季節に合わせて食材を選ぶ
基本は煮出し法で、忙しい時はお湯注ぎ法で
美味しく飲み続けることが一番大切
体調の変化を観察しながら楽しむ
無理をせず、できる範囲で続ける
毎日のティータイムに薬膳茶を取り入れることで、季節の変化を感じながら、自分の体と向き合う時間を作ってみませんか?きっと、心と体の両方に優しい時間となるでしょう。
最初は簡単なレシピから始めて、慣れてきたら自分好みにアレンジを加えて楽しんでください。あなたにとって最高の一杯が見つかりますように。
※本記事でご紹介した内容は、伝統的な食材の活用方法に関する一般的な情報です。特定の効果・効能を保証するものではなく、医療行為を目的としたものではありません。体調に不安がある場合や治療中の方は、必ず医師や専門家にご相談ください。



